包茎手術にはいくつかの種類がありますが、まず挙げられるのが「背面切開、環状切除術」です。この方法は余った皮の部分の切除範囲の決定が比較的簡単で、包皮にはさみを挿入して、包皮の背面や服側などをまっすぐに切り裂く方法です。そして2対の鉗子で切った背部や腹部の皮をそれぞれ左右に広げて、なるべく対象になるよう陰茎の断面に沿って余った包皮を切断します。これで内と外が二分に残されますので、2つを全周に渡って縫合する包茎手術です。
この場合、吸収性の縫合糸が使用されますので、抜糸する必要はありません。もう一つの主流の包茎手術は「環状切除術」といい、包皮の先端を牽引し、内側の亀頭をなるべく後方に押し出します。そして2本の直コッヘル鉗子により余っている包皮を挟み、切断や除去をします。この術式は最も簡単で、主流の術式となっており、多くのケースで対応できる方法となっているのが特徴です。
しかし、これは仮性包茎の場合においての事でありますので、その他の真性包茎などの場合は違う術式が用いられるケースが多くなっています。包茎手術は通常は局部麻酔で行われ、軽度な場合では背面切開、重度な場合では環状切除術が用いられます。手術後は日帰りも可能ですが、小児のケースであれば安静のために2、3日の入院が勧めれられるでしょう。手術の注意点としては、陰茎小帯に傷をつけないようにする事であり、動脈も通っているため出血の多さが見受けられます。